今年も残すところあと1ヶ月となりました。
皆さんはヒートショックという言葉をご存じでしょうか。
ヒートショックとは、大きな気温の変化で血管の縮小や拡張によって急激な血圧変化で心臓や疾患等が起こることで、
主に脳出血や脳梗塞、心筋梗塞等があります。そして恐ろしいことに年間1.9万人もの方が亡くなられています。
寒くなったこの時期にお家の中でこの現象が起こるとされているのは主に浴室とされており
暖かい部屋→寒い脱衣室→熱い浴槽 この急激な気温の流れがヒートショックが発生してしまうのです。
今のシステムバスは暖房機能や断熱性能があったりと浴室の寒さ対策がされたものも多く、床の暖かさにもこだわった
メーカーさんもありますが、ましてや皆が皆システムバスを使用しているわけでもなく、壁も床もタイル仕上げの浴室のお宅も
たくさんありますし、ただその温度差は脱衣室から既にはじまっているのです。
暖かい家をなぜ作ろうとするのか、子供の頃、それまで賃貸マンションで過ごしてきた私は冬になると部屋で暖房を強くして
その気温の差で窓が結露するのが当たり前でガラスによく絵を描いていました(笑)
祖母の家へ行っても断熱知らずの時代の家なので居室は暖かくしていても廊下へ行くと極寒でしたし、高気密高断熱の家では
居室や脱衣室の気温の差は少ないかと思いますが、そうでないお家に出来るヒートショック対策は浴室、脱衣室を事前に
温めておくことが対策になるのではないでしょうか。脱衣室用の暖房機器を販売しているメーカーさんもありますし
ホームセンター等で売られている比較的購入しやすい小さめのヒーターでもいいと思います。
年間1.9万人という亡くなられているのは年配の割合が大きかったりします。
他人事とは思わずに周りの人が少し気にかけることで守れる命があるかもしれません。
